グエル公園
あれはいつだったか、
テレビの旅番組でバルセロナのグエル公園が映っていました。
カラフルなモザイクの異国感溢れるグエル公園を見て、行ってみたいな〜って思って。
小説で知ったガウディの名前や、漫画で知ったサグラダ・ファミリアのある「バルセロナ」は、いつか行きたい場所のトップに入っていました。
そんなグエル公園に行ってきました。
波のベンチ
エデンの園でイブをそそのかす蛇をモチーフにしたと言われる、通称「波のベンチ」。
グエル公園を知らない人でも、このベンチは知っていると言うくらい有名で、世界一長いベンチに認定されているそうです。
カラフルで飽きないこのベンチの模様には、神話や宗教、伝説にまつわるモチーフが散りばめられているそうです。
またグエル公園内には、カタルーニャ人であることを誇りに思っていたガウディによって、カタルーニャを象徴するデザインも多く隠されているそうです。
グエル邸にもありましたね。
このベンチの特徴である曲線は、同じベンチでも座るとプライベートな遮りができ、いろんな人が気兼ねなく使えるようになっているんだとか。
確かにそばに座っていても、くねくねしているので場所によっては見えないです。
しかし、グエル公園といったらこのベンチというほど有名ですが、実はこのベンチはガウディの作品ではありません。
ガウディの作品の多くに関わっている、ジョセップ・マリア・ジュジョールの作品です。
曲線に合わせるためにタイルを砕いて使うこの技法は、トランカディスと言われるガウディ建築独特の方法です。
お菓子の家
階段をおりていくと、正面入り口が見えます。
両脇にはお菓子の家のような、門番の家と管理人の家。
見た瞬間にヘンゼルとグレーテルのお菓子の家が浮かぶ、可愛いデザインです笑
後で調べると、画家のダリもお菓子の家と言ったことで有名だそうです。
雰囲気がディズニーランドみたい、、
と思ったら案の定、ウォルト・ディズニーがこの公園に影響を受けたという話もあるそうです。
全て模様の違うトランカディスの壁。
どこから見ても十字架に見えるように工夫された塔を持つ、管理人の家。
窓が可愛すぎる門番の家です。
門番の家は歴史博物館、管理人の塔はお土産やさんになっています。
管理人の塔の裏側(外側)のPark Guellの文字。
振り返ると波のベンチと、その下の列柱ホールが見えます。
ホールの部分だけ見ると、どこかローマやギリシャの建物にも似ている気がします。
階段の途中には、
サンショウウオ(サラマンダー)、またはトカゲとも言われるこの公園のアイドルがいます。
波のベンチの下にあるこの列柱ホールは、市場になる予定だったそうです。
私が行った時(2020年1月)は工事中でしたが、天井の四季を表しているモザイクなどの美しい装飾は見れました。
グエル公園の景色
グエル公園からは、バルセロナの美しい地中海と街全体が見渡せます。
写真中央に写っているもの、何か分かりますか? ^ ^
工事中のサグラダ・ファミリアです。
カサ・ミラの時も思いましたが、自分の手掛けたものがこんなに街中にあるなんて、どんな気持ちだったんでしょうか。
街の景色を作ってると行っても過言ではないですからね。
後ろ側には山も見えます。
グエル公園の階段
グエル公園は、地図を見ないで歩いていると、抜け道のような道や階段があって楽しいです。
葉との合作^ ^
自然とうまく調和しているのが、さすが自然主義者ガウディです(多分勝手に生えてきただけ)。
メインテラスへの階段です。この右側のスペースには、綺麗に手入れされた庭があります。
カルバリーの丘
カルバリーの丘は、三つの十字架のある石の丘です。
二つの十字架は南北東西、もう一つは空を差しています。
カルバリーとはラテン語で「頭蓋骨」を意味し、キリストが磔にされたゴルゴダの丘と同意だそうです。
グエル公園の鳥
ガウディは鳥用に作ったのでしょうか、
回廊の窪みにたくさんの鳩がいました。
グエル公園は当初、庭園住宅地として60軒ほどの家が作られる予定でしたが、ガウディは鳩の集合住宅も作ったんでしょうか^ ^
桜をついばむオキナインコもいました。
1月に桜!
グエル公園では様々な野生の鳥が生息しているそうです。
グエル公園の石
グエル公園では石で作られた建築物がたくさんあります。
柱のデザインは木をモチーフに作られ、自然の景色と調和しています。
石は公園を作る際に採掘された石を使っているとか。
グエル公園とデザイン
公園の外壁を飾るGuellの文字。
Parkの文字。全て違うデザインなので、見ていると面白いですよ。
ちょっとした門にもデザイン性の高さが目立ちます。
公園内の小学校
朝、小学校に向かう男の子と、手を繋いで送るお父さん。
グエル公園にあるこの建物は、グエル伯がこの敷地を買った当初からある建物で、ガウディが改装したあとグエル伯の住居となりました。
現在は市立小学校なんだそうです。
朝一でいくグエル公園
写真でお気づきかもしれませんが、今回は朝一で行ってきました。
グエル公園はオープンの8:30より前に行くと無料で入ることができます。
(8:30以降の入場は10ユーロかかります)
入ってしまえば何時間でもいられるので、おすすめですよ。
人も少ないので写真も撮りやすいです。
世界遺産から朝日を拝むのも悪くないです^ ^
朝一のデメリットとして、バスなどの治安があまり良くないと言われていますが、それほど悪くなかったです。といっても、パリのホームレスだらけのバスターミナルで夜明かしする高校生なので、あてにしないでください。感覚がおかしくなってるかもしれません。()
夜は危ないかもしれませんが、朝8:00ごろはもう会社に行く人たちもいますし、大丈夫だと思います。
まとめ
最初に、グエル公園にずっと行ってみたかったと言う話を書きましたが、実際に行ってみると、思っていたのと全然違う公園でした。
あの時みたテレビの映像の街にいることに、全く実感がわきません。
こんなところだったのか〜って感じです(
まあ、あるあるでしょうか。
グエル公園のあとは、ガウディの師でありライバルであるモンタネールの、サン・パウ病院へ歩いて行きます!
コメント