ローマ神話の神々と学生時代のガウディ シウタデリャ公園

シウタデリャ公園 噴水 スペイン
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

噴水

シウタデリャ公園 噴水

シウタデリャ公園にある噴水へ行ってきました。

この噴水はガウディの学生時代の作品だと聞いていたのですが、ジョセップ・フォンセーレという建築家が主に設計を担当したそうです。

シウタデリャ公園 噴水

この場所から見ると、なだらかに伸びる階段が印象的です。

当時無名だった学生のガウディは、アルバイトとして参加したそうで、
この時ガウディが担当した仕事は、製図だとかグリフィンの彫像だとか言われていますが、実際には水場全体の設計を担当したようです。 

飾られている彫刻は全て、当時の名高い彫刻家たちによって作られたものです。

シウタデリャ公園 噴水

正面から見ると、左右対称の美しいデザインであるのが分かります。
ローマのトレヴィの泉をイメージして建てられたそう。

約140年前の1881~1888年にかけて建設されたもので、1888年のバルセロナ万国博覧会で披露されたようです。
(このシウタデリャ公園は、1888年のバルセロナ万国博覧会の会場でした)

 

女神オーロラの像

シウタデリャ公園 噴水

中央頂上には、4頭の馬が引く車に乗る暁の女神オーロラの姿が見えます。
金色で作られたこの彫像は、ロッセンド・ノバス(Rossend Nobas)が完成させました。

世界を照らす朝の光の女神として、オーロラは右手に松明を掲げています。

 

横たわるヴィーナス

シウタデリャ公園 噴水

写真では見えづらいですが、オーロラの下のアーチの上部分(ペディメント)には、愛と美の女神ヴィーナスが横たわっています。

肘は魚の頭にかけ、周りには貝殻や天使がいます。

この彫刻はフランシスコ・パジェス・セッラトーザ(Francisco Pages Serratosa)の作品だそうです。

 

ヴィーナスの誕生

シウタデリャ公園 噴水

左側からの写真です。

正面(写真右側)の大きいアーチの前には、貝殻の上に立っているヴィーナスがいます。
両手を上げ、まさにたった今誕生したヴィーナスのようなポーズです。

ヴェナンシオ・バルミジャーナ(Venanci Vallmitjana)らによる作品です。

ちなみに彼女の足元にはプロペラがあるのですが、バルセロナにおける海と船の重要性を象徴しているそうです。

 

ダナエ

シウタデリャ公園 噴水

左の側面です。

三つの細いアーチの上には、ペルセウスの母ダナエが片手を上げて横になっています。
この反対側には、レダが白鳥と共にいます。左右にはゼウスの妻が配置されているのですね。

この写真だと、頂上のオーロラの松明を掲げている手が見えるでしょうか。

 

4匹のグリフィン

ドラゴン シウタデリャ公園 噴水

前には、4頭のグリフィンが並んでいます。ラファエル・アチェ(Rafael Atche)の作品です。

顔や翼が全部違うのが特徴です。羽毛のような翼から、コウモリのような翼、鱗のある翼のように様々で面白いですよ。

苔が生えてしまっていますが、、^^; いい味になっています。

シウタデリャ公園 噴水

上半身が鷲で下半身がライオンのグリフィンは、ヨーロッパでよく見られる伝説上の生き物です。

ゼウスなど神々の車をひくので有名ですね。

 

ヒッポカムポス

シウタデリャ公園 噴水   

こちらも神の車をひく動物、ヒッポカムポス(海馬)です。

ひくのは海の神ポセイドン(ネプチューン)の車。ですが、今回は誕生したヴィーナスを導く海馬として、ヴィーナスの足元にいます。

シウタデリャ公園 噴水

動きのある4頭のヒッポカムポス。

今回写真には写っていませんが、実はポセイドンとその妻アムピトリテも、この噴水の左右(ヒッポカムポスの下あたり)に配置されています。

訪れた際にはぜひ見つけてみてください^ ^

シウタデリャ公園 噴水

登ってみると、ちょうど夕陽がアーチの美しさを引き立ててくれました。

シウタデリャ公園 噴水

オーロラの金の像にも、夕陽が当たって綺麗です。

 

3匹のドラゴンの城

三匹のドラゴンの塔

向こうに見える建物は、3匹のドラゴンの城と呼ばれる建物です。

モンタネール設計で、これも1888年のバルセロナ万国博覧会に合わせて建設されました。

三匹のドラゴンの塔

当時はカフェ、レストランとして使われたとか。

 

シウタデリャ公園

シウタデリャ公園

もともとこの公園は、スペイン継承戦争中に監視のための要塞が建てられていた場所でした。

当時のヨーロッパでは最大規模の要塞だったそうです。

シウタデリャ公園

建設のために沢山の人が退去を強制され、市民に疎まれていた要塞は、1841年に撤去されることに決まります。

その後復元もされましたが、要塞はなくなり沢山のバルセロナの芸術家たちによって、綺麗な公園になりました。

シウタデリャ公園

現在は、沢山の観光客が訪れ、黒人の物売りさんもたくさんいます。

日が沈んだあとは、治安はあまり良くなさそうです..。

 

凱旋門

凱旋門 バルセロナ

凱旋門も、1888年のバルセロナ万国博覧会に合わせて建てられたものです。

会場の入り口として、ジョセップ・ヴィラセカ・イ・カザノヴァスが設計しました。

凱旋門 バルセロナ

アーチの両端に、コウモリが1匹ずついるのが見えます。
やっぱりコウモリはバルセロナ(アラゴン王国)にとって、意味があるものなのでしょうね。

ガウディのグエル邸にも、コウモリをモチーフにしたものがありました→ 一味違うガウディの魅力 グエル邸

アラゴン王ジャウマ一世の紋章に、コウモリが使われていたみたいです。

凱旋門 バルセロナ

帰りはすっかり暗くなってしまいました。

凱旋門 バルセロナ

誰かが路上でイマジンを歌っていました : )

バルセロナっぽい夜(

 

 

にほんブログ村 旅行ブログ ヨーロッパ旅行へ
にほんブログ村


高校生ランキング

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました