バルセロナに着いたその日に予約し、翌日の朝一番にカサ・ミラへ行ってきました。
カサ・ミラはガウディが54歳の時に、ペレ・ミラという実業家とその妻のために建設した建物で、カサ・ミラとは「ミラの家」という意味だそうです。
そのカサ・ミラで、すごく素敵だなあと思ったのが、建物に彫られている「Ave Gratia M Plena Dominus Tecum」という言葉。
これは「おめでとうマリア、恵みに満ちた方。主はあなたと共におられる」という意味で、聖母マリアに神の子イエスの懐妊を告げる、大天使ガブリエル(受胎告知)のセリフです。
アヴェ・マリアの歌詞にもあります。
ガウディは「Maria」のところを「M」にして、マリアとミラをかけたのです。
カサ・ミラ内にある模型で見るとわかりやすいです。写真では分かりづらいですが。
場所は最上階の上部のふちのあたりです。正面玄関のちょうど真上にMの文字がきています。
カサ・ミラといえば、屋上の独特な景色も有名なのではないでしょうか。
この屋上は今まで見たことのない景色で、不思議な感覚にとらわれます。
煙突などの他に床までうねっていて、生き物のようとまでは言いませんがただ不思議で、これがガウディなのだと思いました。
ちなみに、私が今まで持っていたガウディのイメージは、バルセロナに来て全く変わりました笑
屋上からは建設中のサグラダ・ファミリアが見えます。
この場所からあえてサグラダ・ファミリアが見えるように設計したそうで、自分の作品の中にさらに離れたところにある作品を組み込んで、バルセロナの街自体がガウディの一つの作品のようにも感じられます。
もちろん他にも、ガウディの師であったモンタネールなどの、たくさんの名高い建築家がいるバルセロナですが、。
オーディオガイドは、見て何か感じる前に全て言ってしまうのが勿体無いと思いました。
カサ・ミラは外観のインパクトも大きいですが、内装もとても可愛かったです。
子供部屋の床は、現在のバルセロナのグラシア通りのモデルになっています。
子供部屋をはじめ、置いてある家具や飾られている絵画などもレトロで可愛いです。
緑のバスルームです。
赤いベッドルームです。
この二つの中庭も不思議な景色で、カサミラの大きな魅力の一つです。
このどこかに実際に人が住んでるのがびっくりですよね。
入場制限があるとはいえ、毎日観光客が訪れるのはうるさそうです。
現在はコロナの騒ぎで臨時休館しているそうなので、静かである意味良いかもしれません..
この正面玄関もお気に入りの一つです。
蝶の模様から着想を得たと言われていて、光の差し込み方がととても神秘的です。
カサミラの特徴として真っ先にあげられるのは、直線が全くないことでしょう。
全てが緩やかにうねっていて動きがあります。
正面からみた外観です。
ズームアップすると建物上部ある文字がかろうじて見えます。
それから、バルコニーに使われている鉄は再利用されているものだそう。
全て違う形に作られているみたいですよ。
家のバルコニーがこんなにお洒落だったら、外に出るのも楽しそうですね。
ちなみにカサ・ミラを完成させたのはガウディではなく、協力者であったジュジョールだそうです。笑
このあとは続けてカサ・バトリョへ行きます。
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