カサ・バトリョ
カサ・ミラのあとは、そのまま歩いてカサ・バトリョへ行ってきました。
カサ・バトリョのファサードはとても綺麗で素敵な色なのですが、写真にはその色が写りませんでした…
オフシーズン(一月)にも関わらず、建物の前にはたくさんの観光客がいます。
カサ・バトリョの造形には様々な説があるようですが、海をイメージしているというのが一般的な解釈のようです。
建物内ではいろんなところで、海の住人をモデルにした模様などがみられます : )
私のお気に入りは、裏庭に面する一角。ダイニングルームの隣にある、シンプルな小部屋です。
照明のデザインがどれもとてもお洒落です。
自販機などが置かれ、休憩スペースとして使われることもあるみたいですが、私が行った時は何もありませんでした。
ガウディの建物は全て、自然光がとても効果的に取り込まれるのが特徴です。
照明と白い壁が調和していて素敵な空間でした。
置かれているのは、ガウディの設計した座り心地のいい椅子ですね。
隣にはダイニングルームがありますが、そこにある柱がとても綺麗な色でした。
海の中だとすると、カラフルな珊瑚でしょうか。海底に差す陽光でしょうか。
ただこの柱、ちょうど庭への扉の前にあり、なぜそこにあるのか不思議です。笑
こちらは屋上へと続く屋根裏です。真っ白でなぜか教会のような雰囲気がある不思議な空間です。
この独特な壁の造形は、換気機能があり、温度を一定に保つようになっています。
自然光も入ってきて、風も通って気持ちが良いです。
そういえば、カサ・ミラの屋根裏にも同じようなアーチが使われていました。
進んでいくと、屋上へと続く階段があります。
この空間もとても好きでした。
シンプルな白い壁に、黒い手すりが優雅にうねりながら美しさを引き立てています。
格子窓からも光が入ってきて、明るいです。
屋上は、カサ・ミラと同様景色が独特です。
左後方に見えるのは建物正面の上部ですが、オレンジに見えるところはドラゴンの背中をイメージしたと言われている部分です。
この建物のもう一つの説、サン・ジョルディの竜退治伝説をなぞっている、という説が生まれた所以となる部分でしょう。この説では、ファサードのバルコニーは頭骸骨とされ、竜の犠牲になった者たちとみるそうです。
日本では竜は海(水)の神様なので、海底説でも通用しそうですね。そうなるとカサ・バトリョは竜宮城でしょうか。笑
煙突の色合いも柔らかくて、とても素敵です。
こちらは竜退治伝説ではなく、海底説を生んだ吹き抜けです。
空からさす光を、海底から見上げている感覚がするといえばするようです。笑
下から見上げると全て同じ色のタイルのように見えますが、
上から見下げると、下の方に向かってタイルの色が薄くなっているのがわかります。
この吹き抜けがあることで、建物内は外側の窓からだけでなく内側の窓からも光が入るのですね。
窓が下にいくにつれて大きくなっているのも、より光を取り込むためでしょうか。
階段のガラスから覗くと、まさに海中の景色のようです。
グラシア通りに面している部屋も、ステンドグラスがとても可愛いです。
模様は海の泡のように見えますね。
ステンドグラスもですが、この部屋の特徴はこの天井にもあります。
自然界の現象か生き物のように、渦を巻いていて動きを感じます。
裏庭の床の模様もとても素敵でした。
カサ・バトリョでは、映像付きオーディオガイドで楽しめます。
写っているのは、ミルククラウンをモデルにデザインされた天井です。
カサ・バトリョ内のお土産屋さんにあったカップ、可愛いです^ ^
カサ・バトリョの左側には、「カサ・アマトリェール」「カサ・リェオ・イ・モレラ」と有名で芸術性の高い建物が並んでいます。「不協和音の一角」と呼ばれるとか。
カサ・バトリョでは、他にもたくさんの部屋や、ゴールドチケットでしか入れない書斎などもあります。
私はブルーチケットで見学し、その中のお気に入りの部分だけ今回は載せました。
次回来るときはぜひゴールドで見学してみようと思います。
それにしても、こうしてみると確かに上部はドラゴンの背中のようです^ ^
伝説を元にした建物というのも頷ける、豪華な外観ですね。
ガウディなので、伝説より自然界の母である海をイメージしたという説も有力に感じますが。笑
ありがとうございました。
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