最後の晩餐
ミラノ2日目の朝です〜
ホステルが6人部屋なんですが、ルームメイトに韓国人がいて朝キャラメルくれました^ ^
ミラノ近郊に短期滞在していて、ビザの関係で市内に来たそう。
お気に入りのお菓子らしいです、ありがとう♡
今日はまず、レオナルドの代表作「最後の晩餐」を見に行きます!
「最後の晩餐」があるのはサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会です。
正確には、’教会の敷地内にある修道院の食堂’ に飾られているのが、「最後の晩餐」です。
この教会は、もともとあった大聖堂を壊して1296年に着工され、約200年後の1469年に完成しました。
その後建築家ドナト・ブラマンテによって、スフォルツァ家の霊廟として改築されます。
私には建築のことは全く分かりませんが、内部はゴシック様式なのに比べて、外観はロンバルディア地方の様式が使用されているそうです。
ブラマンテは1日目に行っただまし絵教会の制作者で、レオナルドとも見識のあった人です!
ドゥオモ、スカラ座、だまし絵教会とアンブロジアーナ図書館。ミラノ1日目!
ホステルから教会へは赤い線の地下鉄で来ました。
Cadorna FNという駅から歩いて数分ですよ。
とってもお天気がいいです♪
教会の中はこんな感じ。
確かに外観とは雰囲気が違うかも、、?
このサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会と、敷地内にあるドメニコ会修道院は世界遺産に登録されています!
教会内はゆっくり見れませんでしたが、祭壇画や中庭が楽しめます。
最後の晩餐のある食堂へは、こちらの建物から入ります。
入り口でチケットの提示が必要です!
チケットオフィスは、この建物よりさらに手前(教会と反対方面)の方にあります。
最後の晩餐とは?
外気との接触を減らすために複数ある扉を進むと、食堂だった部屋には右側に「最後の晩餐」、左側に「キリストの磔刑」があります。
「最後の晩餐」はレオナルドが43歳の頃に描いた、聖書のエピソードに基づいた壁画です。
絵との間にスペースが設けられていて近くで見ることはできませんでしたが、レオナルドらしい綺麗な顔のキリストでした^ ^
当時の多くの絵画と比べて背景がシンプルで、中央にぎゅっと集まった構図が計算され尽くしているのを感じます。
「最後の晩餐」は、今から約500年前の1498年に完成しました。
完成させた作品が少ないレオナルドが、たった3年で描き上げた作品です。
フレスコ画ではなくテンペラ画
当時壁画にはフレスコ画の技法で描くことが一般的でしたが、フレスコ画は漆喰が乾く前に完成させる必要があり、使える色の種類にも限りがありました。
レオナルドは、モナ・リザに死ぬまで筆を入れ続けたほどの修正好き(?)ですから、時間制限のあるフレスコ画ではなく、テンペラ画の技法を使いました。
レオナルドは乾いた漆喰の壁に薄い膜をつくり、その上に絵の具を重ねていくと言う独自の方法で湿度の侵食を防ごうとしましたが、結果的にはあまり効果はなかったようで、完成後十数年ですでに傷んでしまっていたという記録が残っているそうです。
絵の損傷
フレスコ画は壁と一体化するため、ほとんど損傷を受けることなく数千年も残ると言われます。
一方でテンペラ画は湿度や温度変化に弱く、数百年は劣化しないと言われているものの、壁画には向いていません。
特にこの「最後の晩餐」は、
・食堂にあったため、食べ物の湯気や湿気で傷む
・人の出入りのための温度差
・修復者による修復失敗
・ナポレオン時代は部屋が馬小屋として使われた
・大洪水による浸水
・アメリカ軍による空爆の被害
など様々な理由で損傷を受け、残っているのが奇跡と言われています。
これだけ損傷要素があれば、本当に今鑑賞できるのが奇跡だと感じます、、。
実は修復家による加筆などもあった「最後の晩餐」でしたが、1977年の修復作業で顔料なども全て除去されました。
この時の修復作業は1977年から22年かけて、1人の修復家がしたそうです。すごい根気ですよね、、笑
構図と描かれているものの謎
1977年の修復作業で新しく分かったことの1つに、
キリストのこめかみあたりにあった釘のあとがあります。
これを中心に糸を張り、直線を描いていたそうです。
一点透視図法が用いられてることで有名ですね。
人物の配置も計算されており、コップの数や手の配置に謎があることも、
よく知られている話だと思います。
他にも、一般的にヨハネだと思われていたイエスの右手側の人物が、実はマグダラのマリアだとか。 有名な絵画だけにたくさんの考察や逸話があります。
ちなみに絵の上にある半月型の赤い装飾も、レオナルドが手がけました。
鑑賞は15分のみ
この部屋には15分しか居られません。
1度に25人グループが15分間のみ入れるようになっているのですが、ぜひ「最後の晩餐」の向かいにある絵も見てみて下さい。
向かいにある絵は、ジョバンニ・ドナト・モントルファーノの「キリストの磔刑」です。
よく見ると、絵の左右下の方にほとんど消えてしまっている人物が描き込まれています。
これは後から書き加えられてたものだそうですが、漆喰の乾いた状態に描き込んだので顔料が定着せずに、落ちてしまったようです。
こちらはフレスコ画で描かれているので、「最後の晩餐」と比べて損傷も激しくないですよ。
※写真はフラッシュ無しの撮影ならokと言っていました
予約必須です
出口直前にあったギャラリーのキリストですが、めちゃくちゃ美人じゃないですか?笑
修復のたびに顔も違う気がしますが、、。
ところで、「最後の晩餐」は完全予約制です、
私は知らなかったので、ミラノ行きのバスの中で急いで予約を取ろうとしたら、私の滞在日程中は全て埋まってしまってました笑
キャンセルを待つかツアーを予約するかしかなかったので、前日までにキャンセル出来るツアーを予約して、キャンセル待ちしました。
結果キャンセルはなかったので、ツアーで見学しました。
Get Your Guideと言うツアー会社さんです。
ロッカー
チケットオフィスにロッカーもあります。
コインなどは必要なく、
1. 鍵マークを押す
2. 数字を4つ押す
3. ENT ボタンを押す
で、ロック完了です。
開ける際は、
1. ロック時に入力した4つの数字を押す
2. ENT ボタンを押す
で解錠できますよ~
午後はお城と博物館へ行き、うどんを食べます^ ^
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